以前、形容詞について勉強しましたよね。形容詞は名詞を修飾するもので、使う場合は決まったルールがありました。
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今回は名詞が名詞を修飾する場合について勉強してみましょう。
英文を見ていると、たまに名詞が連続して並んで使われている場合があります。「これってどういうこと?」と不思議に思う方もいるかもしれませんね。
実は英語では名詞を連続して使うケースはよくあります。
これを「名詞形容詞」と言います。今回は英語でよく見かける連続して見かける名詞形容詞についておさらいしてみましょう。
英語における名詞の形容詞的用法とは?
英語において、名詞が2単語以上並んでいる場合、最初の名詞がそのすぐ後の名詞を修飾してます。
「名詞形容詞」あるいは「名詞の形容詞的用法」と言います。
正直、私はこの名詞の形容詞的用法をいつ習ったかまったく覚えていません・・・。
ネイティブを目指す上で、この名詞の形容詞的用法も必要不可欠なので、この機会に学んでしっかりとマスターしてみよう!
例を出すと・・・
a grammar book

これは「grammar(文法)」という名詞と、「book(本)」という名詞が並んでします。
つまり「grammar」が「book」を修飾していて「文法の本」という意味になります。
名詞の形容詞的用法の例
参考までに名詞を連続させて使われる例をいくつかあげてみましょう。
- a baseball game・・・野球の試合
- an English teacher・・・英語の先生
- a tennis player・・・テニス選手
- seat belt・・・シートベルト(座席のベルト)
- the golf shop・・・ゴルフショップ
など、英語では「名詞+名詞」、つまり名詞の形容詞的用法で表現されることがよくあります。
「of」を使った表現の例
ちなみに、上記の単語を「of」を使って表現することもできます。意味はまったく同じです。
- a game of baseball
- an teacher of English
- a player of tennis
- belt of seat
- the shop of golf
これでも別に問題はありませんし英文法的にも正しいです。
ただ、「of」をつけると説明っぽくなったり、まどろっこしく感じるので「名詞+名詞」にしたほうがシンプルでスッキリしますよね。
なのでネイティブは名詞の形容詞的用法を使うことが多いです。
覚えていきましょう!
名詞の形容詞的用法のルール
名詞の形容詞的用法を使う場合は必ず守らなければならないルールがあるので覚えておきましょう!

このルールを破ると、自分の伝えたい意図が相手に伝わらず誤解を招くことがあるので要注意です。
ちなみに、下記2文は意味が違います。何が違うでしょう?
そして文法的に正しいのはどちらでしょうか?
下記の例文の意味は「彼は靴屋さんで働いている。」となります。
- He works at shoe store.
- He works at shoes store.
「shoe」は右か左か一足のみの靴を意味し、「shoes」は左右両方の2足の靴という意味になります。
正解は、(1)の「He works at shoe store.」です。
名詞で名詞を修飾、説明する場合は複数形ではなく単数形で使うということ覚えておきましょう!
例題①
《答え》
I watched a good television program.
《答えの解説》
順番は「形容詞」⇒「修飾する名詞」⇒「説明される名詞」となります。
例題②
「baseball」「famous」「player」の3つの単語を正しく並べて正しい文章にしてみましょう。
《答え》
He is a famous baseball player.
《答えの解説》
日本語でも英語でも名詞の前に形容詞がくるのは同じですよね。ここでは「famous」は「有名な」という意味の形容詞なので、順番としてはまず最初にきます。

問題は「baseball」と「player」ですよね。どちらも名詞です。
この場合の考え方としては、「He is a ~」に続けて意味が通じるほうの名詞を最後にします。
- He is a baseball.・・・彼は野球です。
- He is a player.・・・彼は選手です。
この2文を比べると、「He is a player.」のほうが意味が通じますよね。
だから正しい順番は「famous baseball player」となります。
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