今回は前置詞の第23弾「along」についていっしょに学んでいきましょう!
くどいようですが英会話をマスターするためにはその英単語が本来もつイメージを掴むことです。
英語の中でも特に前置詞をネイティブのように使いこなすにはイメージを理解することは必須です。
なぜなら単に英単語帳や英語辞典に載っている意味を覚えただけではネイティブが話す英語のニュアンスが掴めないからです。
今回の「along」もますはイメージをしっかり掴んで使いこなせるようにしましょうね。
「along」のイメージを掴んで意味を理解しよう!
まずは「along」が本来もつイメージからいきましょう!
下のイラストを見てください^^
イラストを見ると長く続く道路に沿ってキャラクターが続いていますよね。
このように「along」がもつイメージは・・・・
あるものが別の長いあるものに沿ってずっと続いている、移動している状態です。
そしてこのあるものに沿ってずっと続いているイメージから「継続」「協調」といったニュアンスがあります。
こういったイメージから日本語に訳すと・・・
- ~に沿って
- ~の間に、途中に
といったニュアンスになります。
ただここで注意して欲しいことがあります。
それは単に意味だけを覚えよう、暗記しようとしてはダメです。
日本の英語教育では「along」は「~に沿って」と単に意味だけを教える傾向があります。
そのため「along」は「道沿いに桜の木がある」といったように単に「位置」を表すためだけの前置詞と思っている人が多いんですね。
「along」は単に位置を表すだけではありません。
もう一度「along」がもつイメージをイラストを見て思い出してください。
「あるものに沿って移動したり、続いている」ということはそこに「動き」があるってことです。
単に「~に沿って」いるだけではなくそこには「動き」もあるというイメージを掴んでおかないと・・・・
実際にネイティブが「along」を使って話した本当のニュアンスが理解できません。
- なぜ「along」を使ったのか?
- 何の意図があって「along」を使ったのか?
- 「along」を使うことで何を感じて欲しかったのか?
こういったことに気づかず単に上辺の意味しかわかりません。
何度も何度も言っていますがイメージは不可欠です。
しっかりと「along」がもつイメージを掴んでおきましょう!
例文を使って「along」の使い方をマスターしよう!
「along」がもつイメージがわかったところで例文を見ながらニュアンスを掴んでいきましょう!
下記にいくつか例文をあげています。
イメージを意識しながら英文と日本語訳を見ていくことで感覚が掴めてきますよ!
《例文①》
Just go along this street.
この道に沿って進んでいってください。
この「along」はこのように道案内をするときにはとても有効な前置詞です。
ちなみに余談ですが・・・
「Just go down this street.」
といったように「along」の代わりに「down」で言うこともできます。
この場合の「down」は「下」っていう意味だから「down this street」で「道の下に」って訳すとおかしいですよね。
ここでの「down」は「道なりに」「~に沿って」という意味で、とくにアメリカ英語ではよく使います。
Let’s go down this street.
この道(沿いに)を行こう。
といったようにアメリカ映画を見ていても「down the street」は頻繁に出てきます。
ただこれは正式な英語表現ではなく砕けた表現なので注意しましょう。
仕事での商談などでは正式な表現の「along」を使うようにしましょう。
仲のいい友達同士の会話などで使うのはまったく問題ないです。
むしろ「down」を使うほうが圧倒的に多いです。
《例文②》
I’m sure there is a convenience store somewhere along this river.
この川沿いのどこかにコンビニがあるはず。
今回は「along」の前に「somewhere」が来ています。
「somewhere along this rivere」で「この川沿いのどこかに」という意味になります。
ちなみに2つの例文を見てみましょう!
- Convenience stores are along the river.
- Convenience stores are on the riverside.
単に「川沿いにコンビニがあります。」と言いたい時はどっちでしょうか?
ちょっと難しいかもしれませんが・・・
「along」がもつイメージを思い出してください。このイメージからすると、
「along」は「あるものが~に沿って続いている、あるいは移動している」場合に使うのがベストです。
他にも例をあげると・・・
「私の家はこの道沿いにあります。」を英語で言うと・・・
- My house faces this street.
- My house is somewhere along this street.
といった感じでしょうか。
単に「道に面している」と言いたいなら例文①です。
何処とは言わないけど「この道沿いのどこかに家がある」というニュアンスで言いたいのであれば例文②がベストです。
このように「somewhere along this street」と「somewhere」を付けることで「この道沿いをずっと行ったどこかに」というニュアンスになるわけです。
My house is along this street.
と言うと私の家がこの道沿いに連なってあるイメージになります。
もし本当に道沿いに何軒かあなたの家が点在しているなら問題はありませんが現実的には家は1軒ですよね。
なんとなくニュアンスがわかれば後は数をこなして慣れるだけです^^
ここでピンときてない方は例文③を見てみましょう!
《例文③》
There are ramen shops along this road.
この道沿いにはラーメン屋が連なっている。
「along」は「~に沿って続いている」イメージですよね。
だから「along」を使うことで「道沿いにラーメン屋が連なっている」ニュアンスが伝わるわけです。
どうでしょう。掴めてきましたか?
次の例文へいきましょう。
《例文④》
I went to see the cherry blossoms along the river with my girlfriend.
彼女と川沿いの桜の木を見に行った。
《例文⑤》
Please cut along the dotted line.
点線に沿って切ってください。
《例文⑥》
I met him along the way to work.
通勤途中で彼に会った。
「along the way」で「道すがら」「道中で」「途中で」といった意味になります。
後に「to work」が続いているので「通勤途中で」となるわけです。
この「通勤途中で」は他にも「on the way to work」と言うこともできます。
どちらも日本語訳としては同じ意味ですよね。
だからどちらを使ってもOKです。ただ「along」を使ったほうが「on」よりも「動き」があるニュアンスが伝わります。
は通勤途中にばったり会ったその場面だけを切り取っているイメージです。
I met him along the way to work.
は会社に向かっている途中でばったり会った風景が伝わります。
説明が難しいですがその場面を①は写真、②は動画で見た感じだと言ったらわかりやすいですかね。
ま~どちらを使っても大丈夫なので、どちらを使うかは人それぞれだしその時の気分にもよりますね。
ただこういうことを知っていると表現の幅が伝わります。
《例文⑦》
I lost my key somewhere along this route.
この道筋のどこかで鍵を失くした。
《例文⑧》
I must have dropped my wallet somewhere along the way to work.
通勤途中のどこかで財布を落としたに違いない。
《例文⑨》
Please line along the wall.
壁沿いに並んでください。
以上で「along」は終わりです。
例文はあくまでもイメージを掴んで使い方を理解するためのものです。
英会話力を磨くには、あなたが実際に職場や日常生活で使いそうな場面を想像して実際に英語にしてみることです。
あなたなら「along」をどんな場面で使いますか?
日常生活や職場で使うならどんなときに使うか考えてみましょう。