今回は前置詞の第17弾「behind」についていっしょに学んでいきましょう!
これまで17個の前置詞を学んできましたよね。
前置詞は本当にくせ者で日本語に訳すと同じ意味でだとしても使う前置詞によって相手が受けるニュアンスは違うことが多々あります。
例えば「after」と「behind」はどちらも「~の後ろ」といった位置関係を表す前置詞です。
ところが使い方を間違えるとまったく違ったニュアンスで相手に伝わってしまいます。
前置詞を正しく使いこなすには何度も言いますがその前置詞がもつイメージを理解することが先決です。
それでは今回は「behind」のイメージをしっかりと掴んで使い方をマスターしていきましょう!
Contents
「behind」がもつイメージを掴もう!
ますは「behind」がもつイメージを掴むことからはじめましょう!
「behind」がもつイメージは・・・・
あるものの背後に
です。
上のイラストのように「対象となるものがあるものの背後や影に隠れている状態」をイメージしてみましょう。
この「あるもの」は場所といった物理的なものに限らず時間・情報や事柄といった目には見えないものを指します。
なんとなくイメージは湧きましたか?
「behind」の正しい意味を理解しよう!
イメージが湧いたところで「behind」の意味を理解していきましょう!
といった4つの意味として使われることが多いです。
ただこの意味を単に暗記しても使いこなせません。
というのは「behind」を使う状況あるいは「behind」の後ろにくる名詞によっては上記4つとは違った意訳をしないとしっくりこないことも多々あるからです。
臨機応変に「behind」を意訳するにはイメージを掴んでおくことが大事でしたよね!
「behind」がもつイメージは「あるものの背後に隠れている」です。
このイメージをもっていれば臨機応変に使いこなすことができます。
例文を見ながら「behind」の使い方を完全マスター!
「behind」がもつイメージを掴み意味を理解したところで例文を見てみましょう。
イメージしながら例文を見ていくことでより理解が深まりますよ!
《例文①》
My house is behind the library.
私の家は図書館の裏です。
《例文②》
Please take a photograph with that castle behind us.
あのお城をバックに写真をお願いできますか?
《例文③》
He was hiding behind the tree.
彼は木の陰に隠れていた。
《例文④》
I’m always behind you.
いつもあなたを応援しているよ。
※ここでの「behind」は「応援している」という意味になります。
直訳すると「私はいつもあなたの後ろにいる」ですよね。
つまり「応援しているよ/味方だよ」というニュアンスになるわけです。
《例文⑤》
I am behind time this morning.
私は今朝遅刻した。
直訳すると「私は時間の後ろにいる」ですよね。でもこれでは日本語的におかしいです。
ここでの「time」は時間というよりも「定刻」と訳すとしっくりきます。
定刻の後ろ、つまり「遅刻」ってことです。
「behind」と「after」の違いと使い方
最後に日本語で同じ意味合いの「behind」と「after」の違いについて学んでみましょう!
どちらも「~の後ろ」という位置関係を表すときに使う前置詞ですよね。
でも両者はまったくニュアンスが違います。
理由は「behind」がもつイメージと「after」がもつイメージはまったく異なるからです。
再度、両者のイメージをおさらいしましょう!
⇒あるものの背後にあるニュアンス
⇒ある時点よりも後の出来事を指し、後を追う・継承するというニュアンスがある
このイメージを意識しながら下記の例文を見てみましょう。
《例文①》
I am behind him.
私は彼の後ろにいる。
《例文②》
I am after him.
私は彼を追っている。
「behind」は位置的に「後ろ」にいるイメージです。そして「after」はあるものの後の出来事をイメージすればニュアンスが読み取れますよね。
ここでの「あるもの」とは「彼」のことを指します。
彼の後をついて行っている状況をイメージしてください。つまり「彼を追っている」ってことです。
このように日本語としては同じ意味合いでも前置詞それぞれがもつイメージが違うのでニュアンスはまったく変わってくるわけです。
単に前置詞の意味を暗記しても使いこなすことができないのはこのためです。
今回は「behind」についてでしたが学んだイメージを忘れずに覚えておきましょう。
In order to master the preposition,
let’s first understand the image hiding behind the scenes.