今回は英語の助動詞「can」について学んでいきましょう!

助動詞とは読んで字のごとく動詞を助ける品詞です。助動詞を付けることで動詞の意味を一段深く表現することができます。

助動詞を使いこなすことができれば会話の表現力も一気に広がるのでぜひマスターしておきましょう。

今回ご紹介する「can」はすでにみなさんも知っている助動詞ですが意外な使い方があり、知っておけばとても便利ですよ!

助動詞の原則をおさえよう!

まず英語の助動詞の原則、つまり基本的な使い方です。

これはすでにご存知だと思いますが、この原則は助動詞を使う上でとても重要なので念の為におさえておきましょう!

■助動詞の原則

主語 + 助動詞 + 動詞の原形

助動詞のすぐ後に付く動詞はいかなる場合でも100%で動詞の原形になります。

■助動詞の肯定文・否定文・疑問文

《肯定文》
I can swim.

《否定文》
I can not swim.(私はまったく泳げません。)
I can’t swim.(私は泳げません。)

助動詞にそのまま「not」を付けて否定文にする。

ちなみに「can not」と短縮して「can’t」と表現する場合ではニュアンスが違います。

短縮せずに「can not」と言ったほうが否定が強くなります。

《疑問文》
Can you swim?

助動詞を文頭にもってきて文末に「?」を付けて疑問文にします。

can(~できる)

「can」の1つ目の意味は「~できる」です。これは誰もがすでに知っている基本的な意味なので、さっと流しましょう。

《例文①》
He can ran fast.
彼は速く走ることができる。

《例文②》
I can speak 3 languages.
私は3カ国語話すことができます。

《例文③》
Can you swim?
あなたは泳ぐことができますか?

このように「速く走る」「3カ国語話す」「泳ぐ」能力をもっているか、もってないかを表すときに「can」を使います。

「can」と「be able to」の違いとは?

「~できる」といえば他に「be able to」も同じ意味として使いますよね。

この両者は日本語訳にすると同じ意味ですがニュアンスが違います。

日常会話であればどちらを使っても問題はありませんが仕事や公式の場など正しい表現が求められる場面では、きっちりと使い分ける必要があります。

日本語もそうですが英語にも原則があります。この原則を知った上で崩して使うのと、原則を知らずして闇雲に崩した英語を使うのでは相手が受ける印象がまったく違います。

「can」と「be able to」のニュアンスの違いを理解してきっちりと使い分けれるようにしておきましょう。

■「can」=能動的可能を表す
 ※単に能力があるのか、ないのか

《例文》
I can swim.
私は泳ぐことができます。

単純に「泳ぐ」能力があるか、ないかだけを表している。

■「be able to」=状況的可能を表す
 ※能力はあるが状況的にできるかどうか

《例文》
I am able to swim in the sea today,because it is very hot.
今日はとても暑いので海で泳ぐことができます。

「泳ぐ」能力はもっていて、寒ければ泳げないし暑ければ泳げるといったように状況的に「泳ぐ」ことが可能かどうかを表している。

can(~する可能性がある)

「can」の1つ目の意味は「~できる」ですが他にも意外な意味があります。

2つ目は「~する可能性がある」という意味で使います。

《例文①》
It can snow tomorrow.
明日は雪が降るかもしれない。

《例文②》
The typhoon can hit Japan.
その台風は日本を直撃するかもしれない。

《例文③》
Big earthuake can happen in Tyugoku-Shikoku area within 10 years.
中国・四国地方では10年以内に大きな地震が起こる可能性があります。

この「can」は「~できる」と訳しがちですが、一般的には「~する可能性がある」の意味で使うことが圧倒的に多いです。

例えば書籍で「can’t」が使われている場合は、ほとんどこの意味で使われています。

can’t(~するはずがない)

3つ目は「can’t」と否定形にすることで「~するはずがない」という意味でも使えます。

《例文①》
Such a mistake can’t occur.
そんなミスが起こるはずがない。

《例文②》
He can’t come here.
彼がここに来るはずがない。

《例文③》
She can’t lie.
彼女が嘘をつくはずがない。

《例文④》
It can’t be true.
(そんなはずがない。)

この「can’t」も「~できない」というよりも「~のはずがない」という意味で使うことが多いです。

とくに例文④は決まり文句のようによく使います。直訳は「それは真実のはずがない」ですよね。つまり「そんなはずがない」ってことですよね。

can’t have 過去分詞(~だったはずがない)

4つ目は「can’t have + 過去分詞」の形で「~だったはずがない」という意味で使います。

《例文①》
No way, his team can not have lost.
まさか、彼のチームが負けてしまったなんて、そんなはずはない。

《例文②》
He can not have done such a thing.
彼がそんなことをしてしまったはずがない。

このように、まさか「そんなはずはない」と思っていることが起きたときなどによく使う表現です。

注意点としては主語が「He」なので「has」なのでは?と思う方もいますが、助動詞を使う場合は主語がどうであれ「have」になります。

Can ~?(~なのだろうか?)

5つ目の意味は「疑問文」の形で「~なのだろうか?(いや、そんなはずはない)」という意味で使います。

通常は「Can ~?」で「~はできますか?」という意味で使いますよね。

日常会話でも使うことはありますが、どちらかというと新聞や小説などの書籍では情緒的な表現として「Can ~?」を「~なのだろうか?(いや、そんなはずはない)」という意味でよく使われています。日本語で言うところの「反語」的な表現です。

「反語」とは、断定したいことをより強調するために、あえて反対の内容を疑問形で言う表現法のことです。

日常や旅行先での簡単な英会話ではまず使うことはありませんが、知っておいて損はなので覚えておきましょう!

《例文①》
Can we oppose each other.
私たちはお互いに争っていいのだろうか?
(いや、そんなはずはない。)

《例文②》
Can he come here?
彼はここに来るだろうか?
(いや来るはずがない)

《例文③》
Can it be true that he said.
彼が言ったことは本当なのだろうか?
(いや、そんなはずはない。)

can’t help + ~ing(~せざるを得ない)

最後、7つ目は「can’t help + ~ing」の形で「~せざるを得ない」「~するしかない」という意味で使います。

もともと動詞「help」には「~を我慢する」という意味もあったのですが現代英語ではその意味はなくなっています。

ただ、この「can’t help + ing」の形でだけ「我慢する」という意味が残っています。

直訳すると「~することを我慢できない」となりますが、つまり「~せざるを得ない」という意味になります。

このフレーズがよく使われる場面としては仕事でしょうか。

例えば、どう考えても出来そうにない仕事内容だったとしても状況的にやるしかない場面で・・・

We can’t help doing it!
もう、これはやるしかない!

I don’t have enough time,
so I can’t help asking him to do the that.

もう時間がない、だから彼にそれをしてもらうようにお願いするしかない。

といった感じで使ったりします。他にも・・・

《例文①》
I can’t help crying at the movie.
私はその映画を見て泣かずにはいられなかった。

《例文②》
I can’t help getting angry, when I heard the story.
その話しを聞いたとき、私は怒らずにはいられなかった。

基本的には、何かしらの「理由・原因」を付け加えてこのフレーズを使うことが多いです。

このフレーズと同じ意味として「can’t help but + 動詞の原形」の形もよく使われます。

どちらも同じ意味なのでセットで覚えておきましょう。

以上、「can」の7つの意味と使い方について学んできましたが、これらを使いこなせればさらに会話の表現力はあがりますよね。

あなたなら、どんな場面で使いますか?

実際にイメージして自分なりの英文を作ってみましょう。