今回は前置詞の第5弾「for」についていっしょに学んでいきましょう。

前回学習した「to」といっしょで「for」も方向を示す前置詞の代表格です。

ただ、「to」とはまた違うニュアンスを持っています。

この違いは英語を話せる日本人も知らずに間違った使い方をしているケースがあります。

「for」が持つイメージをしっかりと理解して使いこなせるようにしていきましょう!

「for」のイメージと意味とは?

まずは前置詞「for」が持つイメージを理解しましょう。

前置詞「for」のイメージと使い方

上の図を見てもわかるように・・・

「あるもの・こと(目的)」に向かって少しずつ一歩一歩といった感じで進んでいるイメージです。

このイメージをもって「for」の意味を見ていきましょう。

「for」の意味は以下の4つです。

  • ~のために
  • ~に向かって
  • ~を目的として
  • ~を求めて

原則として「for + 名詞」のワンセットで使いますが、
ある目的に向かってはいるけど、まだ到達していない状態のときに「for」を使います。

といってもいまいちイメージがわかないかもしれないので例文を交えて具体的に解説していきます。

例文を使って「for」の使い方を学ぼう!

それでは早速、例文をいくつか見ながら実際に「for」が持つイメージを掴んでいきましょう!

《例文①》
This is the present for Tom.
これはトムのためのプレゼントです。

※この場合、プレゼントを渡す対象者(目的)はトムです。

ただ、これは「トムのためのプレゼントです」ということは、まだトムの手には渡っていない状態ですね。

だから「for Tom」となるわけです。

《例文②》
I made pasta for lunch.
昼食にパスタを作ったよ。

※ここでは目的は「昼食」ですね。

その目的である「昼食」のために「パスタ」を作ったので「for lunch」となります。

《例文③》
Do you have time for coffee?
コーヒーを飲む(ための)時間はある?

※ここでは目的は「コーヒを飲むこと」でそのための時間をあなたは持っているかということですよね。

よってこれも「for coffee」となります。

《例文④》
Did you get a ticket for the Lakers?
レイカーズのチケットは取れた?

※ここでの目的というかチケットの対象は「レイカーズ」ですよね。

《例文⑤》
What time is good for you?
(あなたにとって)何時がいい?

※これは直訳すると「あなたのために良いのは何時ですか?」となります。

「何時が良いか」の対象者は「あなた」ですよね。

以上5つの例文を見ていきましたが「for」のイメージは掴めましたか?

イメージというと余計に難しいと感じる人もいますが要は・・・

  • 「~のために」
  •  ⇒あるもの・こと・人などのためにというとき

  • ~に向けて
  •  ⇒ある場所に向けてというとき

以上2つの場合を指すときは「for ~」を使うと覚えておけばOKです!

「to」と「for」の違いと使い分け

最後に前置詞でよく日本人が混乱する「for」「to」の違いについて改めて学んでおきましょう。

例えば・・・

  • to kyoto
  • for kyoto

どちらも訳すと「京都へ」となります。

「for」「to」はともに方向を示す前置詞ですが、「for」は「~の方向へ」というニュアンスに対して「to」は方向というより「目的地」そのものを指すイメージです。

もっと具体的な例文を出してみましょう。

This train is to kyoto.
This train is for kyoto.

この2つの例文はどちらも「この電車は京都行きです」という意味です。

では何が違うんでしょうか?

①は京都を最終目的地として、京都まで一気に行くニュアンスになります。

②は、京都方面へ向かって少しずつ進んでいくイメージです。

飛行機なら目的地まで直行なので「to ~」でいいですが、電車の場合は目的地まで直行便はないですよね。

最終目的地の京都まで何駅か停車しますよね。

なので電車の場合は「to kyoto」ではなくて「for kyoto」になります。

実際に駅の時刻掲示板などを見ると「For Kyoto」といったように「For + 最終目的地」と表記されています。

あれこれ言いましたが両者のニュアンスを簡単にいうと・・・

  • 「for」・・・「方向」を指し、その方向へ少しずつ進むイメージ
  • 「to」 ・・・「目的地」を指し、そこへ向けて一気に行くイメージ
  • このようなニュアンスの違いがあるということだけ覚えておけば十分です。