今回は英語での日常会話で頻繁に使われる動名詞についていっしょにマスターしましょう!
中には動名詞はややこしくて使いこなすのは難しいと感じている人もいますが、結論から言うと動名詞は英語の数ある用法の中でも簡単です。
簡単がゆえにネイティブも一日の中でもっとも多く使う用法の1つなんですね。
だから動名詞を理解して使いこなせるようにならなければ会話が成立しないというぐらい頻繁に使われます。
裏を返せば動名詞の使い方をマスターすれば会話の幅がそれだけ広がるってことです。
この機会に動名詞をしっかりと理解して使いこなせるようにしておきましょう!
そもそも動名詞とは何?
動名詞ってそもそも何かというとその名のとおり動詞を「ing」形にして名詞の意味で使う用法です。意味は名詞として使うので「~すること」と訳します。
ちなみに動詞の「ing」形には以前学んだ「分詞」がありましたよね。
分詞の中の「現在分詞」は「ing」形をとるので動名詞と混同する人がいますが動名詞と現在分詞では意味がまったく違います。
動名詞の「ing」形 ・・・「~すること」
このように動名詞と現在分詞の違いは「訳し方」だと覚えておきましょう。
動名詞の使い方
通常、動名詞は動詞のすぐ後に続けて使います。
「動詞 + 動詞のing形」が基本
《例文》
I enjoyed seeing the movie.
私は映画を見て楽しんだ。
ただ、ここで動名詞を使う場合に注意すべきことが1つあります。
基本の形は動詞のすぐ後に動詞のing形でしたよね。
ただ動詞の中には「ing」形を使えるものもあれば
使えないものがあります。
× I want to see the movie.
(私は映画を見たい。)
この例文のように実は「want」の後には「ing」形を使ってはいけないという英語のルールがあります。
「want」のときは後ろは「to + 動詞」の形、つまり不定詞を使わなければいけません。
整理すると英語の動詞にはすぐ後ろに「ing」形のみ使えるもの、「to不定詞」」のみ使えるもの、さらには「ing」形と「to不定詞」のどちらでも使えるものという3つのパターンがあります。
こう聞くとまずますややこしいと感じるかもしれませんが、いたって簡単です。
マスターするコツは難しく考えるのではなくパターン化して「1つの述語」として覚えることです。
「なぜ、そうなるのか?」なんて考えてはダメです。この理由を知るには1つ1つの全ての動詞の歴史を紐解いていかないといけないので莫大な時間がかかります。
なので理由なんて知る必要はありません。だって目的はあくまでも英語で日常会話が話せるようになることですよね。
もちろん中には「なぜ、その用法になるのか」理由を理解したほうが良いものもありますが動名詞に限ってはまったく必要ありません。
シンプルに1つの述語と捉えて覚えるのが動名詞をマスターするもっとも最適な方法なんです。
では、3つのパターンを次項から順に紹介していくので、ここはシンプルに暗記しましょう!
動名詞のみ使える動詞
enjoy ~ing = ~して楽しむ
finish ~ing = ~し終える
mind ~ing = ~するのを気にする
give up ~ing = ~するのをやめる
miss ~ing = ~し損ねる
quit ~ing = ~するのをやめる
avold ~ing = するのを避ける
spend ~ing = ~して過ごす
不定詞のみ使える動詞
want to = ~したい
decide to = ~することを決める
fail to = ~しない、~できない
wish to = ~することを願う
hope to = ~することを望む
plan to = ~することを計画する
agree to = ~することに賛成する
manage to = やっとの思いで/苦労して~する
except to = ~することを期待する
learn to = ~するようになる
promise to = ~することを約束する
動名詞・不定詞の両方が使える動詞
最後に動名詞・不定詞の両方が使える動詞を紹介します。
ここで注意するのは「ing」形を使う場合と「to不定詞」を使う場合では訳し方が変わる点です。
これもシンプルに「そういう決まりなんだ」と考えて暗記しておきましょう。
《パターン①》
1.try + ~ing = 試しに~する
2.try + to = ~しようと努力する
(試しに食べてみた。)
2.I tried to eat it.
(頑張って食べた。)
《パターン②》
1.stop + ~ing = ~をやめる
2.stop + to = ~するために立ち止まる
(食べるのをやめる。)
2.I stop tp eat it.
(食べるために立ち止まる。)
《パターン③》
1.remember + ~ing = ~することを覚えている
2.remember + to = ~したことを覚えている
(彼に会うのを覚えている。)
2.I remember to see him.
(彼に会ったことを覚えている。)
《パターン④》
1.forget + ~ing = ~することを忘れる
2.forget + to = ~したことを忘れる
(彼に会うのを忘れる。)
2.I forget to see him.
(彼に会ったことを忘れる。)
他にも両方使える動詞はありますが、日常生活で使う動詞としては上記4つ。この4つを覚えおくだけで十分表現の幅は広がります。
1つコツとまではいきませんが、パターン③と④を覚えるときは・・・
「to不定詞」を使うときは過去を指す
と覚えておくといいです。
動名詞を覚えるコツ
今回、動名詞を学びましたが「ing」が使える動詞と使えない動詞があることを知って中にはややこしいと感じたひ方もいるのではないでしょうか?
確かにややこしいですよね。
だからこそ動名詞を使いこなすためには「動詞 + ing」を1つの熟語として捉えてシンプルに暗記すること。
結局はこれが最適な学習方法なので、最後に覚えるときのコツを1つ言っておきます。
「ing」を使うのは「enjoy」「finish」で
「to不定詞」は「want」「decide」で
両方使えるのは・・・
という覚え方はダメです。
「enjoy ing」「decide to」といったように「動詞 + ing」「動詞 + to」を1つの単語として捉えて口に出して繰り返し言うこと。
そして、実際に自分だったら職場や旅行先、日常生活のどんな場面で使うかを考えて英文にしてみましょう。そして声に出して言ってみる。
なんだかんだ覚えても実際に使いこなすことはできません。わからない英単語などあれば辞書や翻訳アプリを使いながら自分なりに学んだことを英語にしてみましょう。声に出して言ってみましょう。
この繰り返しをしていると、「あっ、こんな時はコレだな!アレだな!」と瞬発的に頭に浮かんで言えるように自然となっていきます。
ウソのようで、これホントです^^
Let’s try!You make it.