今回は助動詞「must」についていっしょに学んでいきましょう!
「must」は「~しなけれればいけない」という意味ですが他にも意味があります。
そして多くの人が疑問に思っているのは「must」と同じ意味で使う「have to」ではないでしょうか?
両者はだいたい同じ意味でネイティブも使っています。
ただ、「must」と「have to」には明確なニュアンスの違いがあります。そして否定文にしたときに全く違う意味になるので注意が必要です。
今回は「must」の基本的な意味と使い方をはじめ「have to」との違いや使い分け、否定文にした場合の注意点についてマスターしていきましょう。
Contents
「must」の基本的な意味と使い方
まず「must」の基本的な意味をおさえておきましょう。「must」には2つの意味があるのでみていきましょう!
~しなければならない
「must」の1つ目の意味は「~しなければいけない」です。
《例文①》
I must go home.
私は家に帰らなければいけない。
~するの違いない
「must」の2つ目の意味は「~するに違いない」です。
《例文①》
He must come.
彼は来るに違いない。
《例文②》
The story must be true.
その話は本当に違いない。
《例文③》
You must be joking.
冗談に違いない(冗談でしょ)。
《例文④》
You must be tired.
疲れたでしょう。
このフレーズは、「お疲れ様でした」「さぞかしお疲れでしょう」といった意味から相手をねぎらうときによく使うので覚えておきましょう。
「must」と「have to」の違いとは?
冒頭で言ったように「must」と「have to」はほぼ同じ意味ですがニュアンスが違います。
両者のニュアンスの違いを明確にしてしっかりと使い分けて話せるようにしておかないと相手に誤解を招いたり反感をかう場合があるので要注意です。
must=主観的義務
文法的に言うと「must」は主観的義務として使います。
主観的義務とは、自分で勝手に「~しなきゃ」と思っている場合です。
《例文①》
I must save the money,because I wanna buy a car.
車を買いたいから、お金を節約しなきゃ。
《例文②》
I must go home,I wanna study for a test.
テスト勉強したいから、もう帰らなくちゃ。
have to=客観的義務
「must」が主観的であるのに対し「have to」は客観的義務として使います。
客観的義務とは周りの状況や規則、命令によって誰が見ても「~しなければいけない」場合に使います。
《例文①》
We have to pay tax.
私たちは税金を払わなくてはいけない。
《例文②》
I have to work on weekdays.
平日は働かなくてはいけない。
否定文にした場合の注意点とは?
助動詞の中でも「must」だけは肯定文のときと否定文のときで意味が全く違うので注意が必要です。
まず「must」を否定にした場合の意味は「~してはいけない」です。わかりやすく例文を見ていきましょう。
《mustの肯定文》
You must go home.
あなたは家に帰らなければいけない。
次にこの文を否定文にしてみましょう。
《mustの否定文》
You must not go home.
あなたは家に帰ってはいけない。
ただここで注意してほしいのは肯定文「家に帰らなければいけない」、つまり「~しなければいけない」の対義語は「~しなくてもよい」なので「家に帰らなくてもいい」となります。
そうなると「must not(~してはいけない)」を使うと対義語にはなりません。
結論から言うと・・・
You must go home.
の対義語は・・・
You don’t have to go home.
となります。
■don’t have to ~の意味
「don’t have to」の意味は「~しなくてよい/~する必要がない」です。
《例文》
You don’t have to come early.
そんなに早く来なくてもいいですよ。
■must not ~(mustn’t ~)の意味
「must not(mustn’t)」の意味は「~してはいけない」です。
《例文》
You must not come early.
そんなに早く来てはいけない。