日本では中学・高校の6年間で英語を学んでいるにも関わらず、
「一向に英語が話せない・・・。」
という人は多いですよね。私もその一人ですが・・・。
なぜ、日本人は他国と比べて英会話が苦手なのか?なぜ上達しないのか?
今回は、その理由と劇的に英会話を上達させる勉強法をポイントを抑えながら解説していきます。
英会話がなかなか上達せず悩んでいる、何度も挫折してしまっている、あなたはぜひ参考にしてみてくださいね^^
日本人が英会話が上達しない理由
日本人が中学校3年間で学ぶ単語数ってご存知ですか?
私が中学校の頃は、今から30年前ですね・・・。
その当時は中学3年間で900単語と言われていました。ところが今は1200単語です。
なんと1200単語と300単語も増えているのです。
単語だけでなく、もちろん文法も習いましたよね?まるで数学の公式を覚えるように学校の授業や塾で習いましたよね。
これは英語が公用語のフィリピンの子供たちが学校で習う単語数を遥かに超えているんです。
にも関わらず、日本人は英語が話せません。
なぜなんだろう・・・?とずっと疑問に思ってたんですが、やっとその理由がわかりました。
端的に言うと・・・
それは、日本の英語教育は英会話のための勉強法ではなくて、筆記テストで高得点をとるための勉強法だからです。
現にネイティブに日本の英語試験の問題を見せると「何これ!?」とあまりの難しい、複雑なテスト内容に驚くだけでなくバリバリに英語が話せるネイティブすら難しくて解けないらしい・・・。
これにはびっくりですよね!
TOEICや英検では高得点がとれる日本人の中にも英会話は苦手という人は少なくないようです。
それは、さっきも言ったようにテストのための勉強だからです。
この勉強法を取り入れている限り、今後も残念ながら日本人はテストで高得点はとれても英会話は一向に上達しないでしょう。
あなたが今後、英会話の勉強で挫折しないように、もっと言うと頑張れば頑張るほど英会話がドンドン上達するためのポイントをお話します。
これから伝える4つのポイントを抑えて勉強してみてください。
きっと自分でも驚くほど英会話が上達していくのを実感できるはずです。私と同じように・・・。
英語のルールを知る
例えば、あなたが友達とテニスをすることになりました。始めてするので全くと言っていいほどテニスになりませんよね。
それでも「テニスって面白いなぁ~」と思ったあなたは友達と対等にラリーができて、試合に勝てるように練習しようと決意します。
でも、ここで考えて見てください!
闇雲に練習して上達するでしょうか?
絶対に上達なんかしませんよね?
つまり、何が言いたいかというと・・・、そもそものテニスのルールも知らない、打ち方のルールも知らないまま闇雲に練習しても上達しないし、いつまで経っても勝てるわけないですよね?
これって、英会話も全く一緒なんです。
ネイティブと対等に英語で会話しようと思うなら、最低限、英語のルールを知らなければいけません。
ルールも知らないまま、英単語や英文法といった知識をいくら頭に詰め込んでも英会話は話せるようになりません。
それは、すでにあなたも中学・高校の英語勉強で経験済みだから実感してるはずです。
まずは、英語のルールを覚えるというよりも知ることです。
数学の公式を覚えるように英語のルールを覚えてもダメです。ルールを知るということは、ルールそのものの「本質」を知るということです。
本質を知らいないまま単に暗記して覚えても、話そうと思っても口から出てきませんからね。
何度も言いますが、暗記して覚えてもダメ!ルールの本質さえ知っていればいいんです。
この点を、まずは押さえておきましょう!
発音を気にし過ぎない
日本人はやたらと英語の発音を意識するようです。
私の友達でイギリス留学して英語が話せるようになった人がいます。
彼は、私の英語の発音にいちいち指摘をしてきます。
たしかに発音がなってないのもあるかもしれませんが、とあることに「イギリスでは、こう発音するんだよ!」と上から目線で指摘してきます。
例えば・・・・
betterって英単語ありますよね。
これ、アメリカでは「ベラー」と発音します。一方、イギリスでは「ベター」と発音します。
アメリカでは、「t」といったタ行の発音は原則「ラ行」で発音します。
water ⇒ ウォーラー
party ⇒ パーリー
イギリスでは「t(タ行)」はタ行でそのまま発音します。
このように同じ英語でも国や地域によって違います。
現にアメリカでも西側と東側では発音が微妙に違いますし、オーストラリア、東南アジアなど国や地域によってさまざまなんです。
私の英会話の先生が言っていましたが、先生は通訳で世界各地を訪れるそうですが、世界各地で発音は違うと言っていました。
先生はアメリカの発音ですが、イギリスに行っても、東南アジアに行っても発音が違うからといって「相手から、その発音は違うよ!」と言われたことは一度もないそうです。
つまり、世界各地で発音が違うのは当たり前で、発音を気にする人はいないんです。
現実的に世界各地の発音に合わせようとするのは無理ですよね。
大事なことは、発音ではなく「自分の言いたいことが相手に伝わるか?」です。
だから発音はそこまで過剰に意識する必要なんてないんです。
ただ、発音のルールはあるので、そこは押さえておくことは大事です。
発音のルールを無視してしまうと、あなたの英語がドンドン崩れていくの最低限のルールを知って、そこは意識するようにしましょう。
もう一度言いますが、意識するのは正しい発音ができているかどうかではなく、発音のルールを意識しているかです。
これから英語を学ぶときは、まず発音のルールを知ること。そして最初から「しっかりと正しく発音しなければ・・・」と意識しすぎないことです。
発音のルールを知って、後は何度も何度も発音していけば、自然と正しい発音ができるようになっていきますから安心してくださいね^^
知識を詰め込み過ぎない
3つ目のポイントですが、これは知識を詰め込み過ぎないってことです。
例えば本屋さんに行って英単語帳を買ってきて片っ端から英単語を仮に2000語覚えたとします。
もちろん覚えている英単語数は少ないよりも多いにこしたことはありません。
だからといって、闇雲に英単語を覚えたとしてもテストは高得点とれるかもしれませんが、瞬発力が必要な英会話では、実はあまり役にたちません。
残念ながら・・・・。
あなたの職場の周りにも一人はいませんか?
「知識はあるけど、仕事はいまいちできない」って人・・・。
英会話上達の3つ目のポイントは、知識は徐々に無理のないように増やして行きながら、まずは・・・
あなたが今持っている知識の範囲内で、あなたが伝えたいことを英文にしてみることです。
あなたが伝えたいことを英語でどういうかわからないときは、どうしてもネット検索したり、参考書や辞書を調べて新たな英単語やフレーズを知ろうとします。
決して、それはわることではありませんが、まずはあなたが知っている知識で英文を作ってみること、そこをまずは意識してみましょう。
これ、実はかなり英語上達に繋がりますよ^^
判断能力を磨く
どういう意味か簡潔に言うと・・・
あなたが覚えたこと、知った英語知識をいつ、どこで使ったらいいかということです。
日本人は英語知識は世界トップクラスにも関わらず英会話となると苦手って人が多いのは・・・
知識と、それを使う場面がリンクしていなからです。
ロールプレイングゲームでいくら武器をたくさん集めたとしても、
それぞれの武器を「いつ、どの場面で使うのか」を知らないと効果的な攻撃ができないどころか、
いざ戦闘になった時に、焦ってしまって、その道具を持っていることすら忘れてしまいますよね。
これでは、まずゲームをクリアすることなんてできません!
英語もこれと全く同じなんです。
単に英語の知識を増やしてもダメ!覚えたことを、いつ、どんなシチュエーションで使ったらいいのかを知ることです。
これが英会話上達の4つ目のポイントです。
ダウン・トランズレーティング
最後に、ダウン・トランズレーティングです。
聞きなれない人もいるかもかもしれませんが、っていうか私は今まで知りませんでしたし聞いいたこともありませんでした・・・。
これは世界で活躍するプロの通訳が使っている”技”です。
あなたも、英語を話そうとして、こんな経験ありませんか?
あなたが話したい内容が頭の中に日本語では浮かんだとしても、いざそれを英語にしようとすると「難しくて訳せないなぁ・・・」ってことが。
実はそんなときに使うのがダウン・トランズレーティングという技なんです。
この機会に、あなたも実際にプロの通訳が使うダウン・トランズレーティングをマスターしましょう。
この技を使うことで、確実に今以上に英語が話せるようになります。
前説が長くなりましたが・・・・
ダウン・トランズレーティングとは要は、”頭の中に浮かんだ日本語の文章をできる限り他の簡単な文章に直しましょう”ってことです。
例えば、テレビでテニスのダブルスの試合を観ていたとしましょう。
二人のプレーはまさに阿吽の呼吸!
そんな時に、あなたなら「二人は阿吽の呼吸だな!」を英語でなんて言いますか?
こういった場合、日本人は「阿吽の呼吸って英語でなんて言うんだろう・・・」と考えてしまいます。
阿吽の呼吸って難しいですよね?
こういった場合、阿吽の呼吸を他の言い方できないかを考えるんです。
例えば・・・
- 息がピッタリ
- 相性バッチリ
- 気が合っている
に置き換えることができませんか?
つまり、難しい言葉や表現をもっと簡単なものに格下げするんです。
そう!このときに3つ目のポイントで言ったように今、自分が持っている知識内で表現できないかなぁ~と考えるんです。
They have a good chemistry.
「彼らは相性バツグンだね!」
They are compatible.
「彼らは相性がいいね(ウマが合うね)!」
のような表現ができます。
「chemistry」は「化学, 化学反応」という意味ですが、 「(人と人との)相性」にも使えます。
「compatible」は「互換性がある、適合[対応]する」以外にも「相性がいい」という意味もあります。
上記2つの単語を知っているかどうかは別として、5つ目のポイントは、難しい単語や表現を別簡単な表現ができないかを考えることが大事です。
最後にもう1つ例をあげてみましょう。
Step①頭に浮かんだ日本語
私は長年、英語の勉強をしているにも関わらず、一向に上達の兆しが見えない。
Step②簡単な日本語【ダウン・トランズレーティング】
私は英語の勉強を長年しているけど、上手く話せない。
Step③英語訳
I studied English for many years,but I can not speak it well.
どうでしょうか?
「上達の兆し」を英語訳しようとしても難しいですが、「上達の兆しが見えない=上手く話せない」にすれば、より英語訳しやすくなりますよね。
このように、難しい表現を別の簡単な表現に格下げするダウン・トランズレーティングの技をぜひマスターしましょう。
以上5つのポイントについて解説してきましたが、どうでしょうか?
これら5つのポイントを1つ1つ意識して行けば、今以上に上達の速度がアップする気がしませんか?
あなたも、もしそう思われたならぜひ、これから意識して勉強してみてください^^
きっと、今まで以上に英会話の上達を実感できるはずです。