今回は「the」についていっしょに学んでいきましょう。

前回は不定冠詞「a」について学びましたが覚えてますか?

「the」は文法的には定冠詞と言います。それはさておき、あなたも「the」の意味はすでにご存知ですよね?

「the」は「その」という意味ですよね。

日本人は「その~」と言いたいときにやたらと「the」を使います。でも「その」にもさまざまな「その」があります。

そして「その」には5種類あります。

この5パターンをマスターすれば今後あなたは「the」で困ることはありません。

それでは早速いきましょう!

例の(その)

1つ目のパターンは日本人がよく言っている「その」です。

実はこの「その」は直訳すると「例の」という意味になります。

どういうことかというと、話し手と聞き手の間に共通の認識がある場合に「the」を使います。

下の英会話をを見てみましょう。

あなた:例の(その)本読んだよ。

相手 :How was the book?
その本は(読んでみて)どうだった?

あなた:It was really fun.
すごく面白かったよ。

相手 :I know,right?
でしょ?

この会話からもわかるようにお互いに「その本が何の本か」は言ってませんよね?でもお互いにその本の「その」が何の本を指しているのか分かっています。

だから上記のような会話が成立するんです。

このように「その」が何を指しているのか共通の認識がない場合に「the book《例の(その)本》と言っても相手は「えっ、何のこと?」となりますよね?

このことを理解せずに日本人はやたらと「the」を多様しています。だから聞い手は「そのって何のこと言ってるんだ?」と頭に「???」が浮かんでいることが多々あります。

1つ目のパターンはよろしいでしょうか?

「例の(その)」を使うときはお互いに共通の認識があって相手が「例の(その)」が何を指しているのかわかっているときに使いましょう。

慣れるためにも例文を書いておきます。

例文①
Did you see the movie?
例の映画見た?

例文②
Did you go to the restaurant?
例のレストラン行ってみた?

例文③
The meeting will start at 10 o’clock tomorrow!
例の会議は明日の10時からだぞ!

例文④
Can you take the book?
その本を取ってくれますか?

3つの例文を出しましが、3つの「the」はすべて相手が聞いたとき「何の映画」「どこのレストラン」「何の会議」「どの本」か分かっているときのみです。

そして1つ大事なことを言いますね?これは注意してくださいね。

例文④の「Can you take the book?」ですが、例えばあなたが書店に行って、あなたが欲しい本がたまたま本を整理している店員さんのすぐそばにあったとします。

そのとき、店員さんに「Can you take the book?」と言ったとしましょう。

どうでしょうか?

店員さんはあなたが取って欲しい本が何かすぐわかるでしょうか?

答えは「No」ですよね?

あなたの欲しい本が店員さんの目の前にあったとしても、店員さんの前にはたくさんの本が並んでいますよね?

「その本を!」と言っても店員さんは「えっ!?どの本だよ!」ってなるわけです。

あなたは「その本」がその本か分かっていても店員さんとは共通認識がないので「どの本」なのかわからないですよね。

でも、日本人は「the」で通じると思ってやたらと「the」を使ってしまいます。これはダメです!注意しましょう。

では、この場合は何て言えばいいのか?
実際に本を取って欲しいときに、あなたならどうするかを想像してみましょう。

おそらく無意識にどの本めがけて指をさしながら「その本を取ってくれませんか?」って言いませんか?

はい!これを「指示詞」と言います。読んで字のごとく指を指し示す言葉だから「指示詞」ですよね。

英語の「指示詞」は以下の4つです。

  • this(単数)
  • these(複数)
  • that(単数)
  • those(複数)

相手に「その」が何を指しているのかがわからないときは指をさしながら上記4つの指示詞を使いましょう!

相手にその本がどの本なのかわかるように、その本めがけて指をさしながら・・・

「Excuse me. Can you take that book?」

と言えば相手にも伝わります。

ちなみに指示詞を使う場合は、「その」が指すものが本、建物、山といった物体を指すときのみです。

「例の話し聞いた?」といったような形のないものを指すときに指なんか指しませんよね。

指示詞を使うときは形があってお互いに目に見えるものを指すとき。これをしっかりと覚えておきましょう!

ではケーキ屋を設定として指示詞を使った例文を1つ書きますね。

店員:Which cake do you want?
   どのケーキになさいますか?

あなた:Could I have this cake
   このケーキを頂けますか?

店員:Sure!
   かしこまりました。

どうでしょうか?「このケーキ」と口だけで言っても店員さんはわかりませんよね?

こういった物体を指すときはあなたが欲しいケーキを指さしながら・・・

「Excuse me. Could I have this cake?」

と言いましょうね。

当然のもの

2つ目のパターンはお互いにとって「当然のもの」を指すときです。

例えば、あなたは友達の部屋にると想像してください。その部屋には窓が1つだけあります。そしてあなたは部屋が暑いので窓をあけて風通しを良くしたいと思っているとします。

この場合は何て言うか?答えは・・・

「Open the window.」

となります。

つまり、友達の部屋には窓は1つしかないわけだから「the window」と言ったとしても友達もその窓がどの窓を指しているか当然わかりますよね?

このようにお互いにとって「当然のもの」、もっというとお互い、もしくはそこのいる人みんなが「その」が何を指しているのか「当然わかりきっている」というときにも「the」を使います。

こう見ると、2つ目の「the(当然のもの)」は、1つ目の「the(例の)」とほぼ同じです。「当然のもの」っていうことは、そこにいる人みんなの共通認識があるってことですよね。

だから、「ややこしいな~」と感じた人はお互いに共通認識があるものに対しては「the」を付けると簡単に覚えておけばいいです。

この世で唯一のもの

3つ目のパターンは「この世に唯一のもの」を指す場合です。

例えば太陽、月など・・・です。

太陽も月もこの世に唯一のものですよね。だから「太陽」と言えば誰しも「あの太陽」だってわかりますよね。

このようにこの世に唯一のもので誰もがわかるものにも「the」を付けます。

実は、この3つ目の「the(この世に唯一のもの)」は2つ目の「the(当然のもの)」と意味合い的には見ていますよね。

考えてみれば「この世に唯一のもの」って誰もが「当然わかりきっているもの」ですもんね。

では例文を見て理解を深めましょう。

例文①
The sun is blazing.
太陽がまぶしい

例文②
The moon is beautiful today.
今日は月がきれいだ。

例文③
The God is great.
神は偉大だ。

例文④
I have actually seen the White House.
私は実際にホワイトハウスを見たことがある。

※アメリカのホワイトハウスを書くときは頭文字は必ず大文字で書きましょう。「white house」と小文字で書くと単なる白い家という意味になるので注意!

他にも「Got(神)」も頭文字は大文字です。

頭文字が大文字になるのは国名、人名、世界的に有名なものといった固有のものです。

参考までに覚えてきましょうね。

世界的に有名なもの

4つ目のパターンは世界的に有名なものです。

例えば、「山」「海」「川」「砂漠」「島」などです。こういった有名なものにも「the」を付けます。

下記に例をあげているので参考してくださいね。

  • the Fuji(富士山)
  • the Amazon(アマゾン川)
  • the Sahara(サハラ砂漠)
  • the Caribbean(カリブ海)
  • the Biwa(琵琶湖)
  • the Crimea(クリミア半島)

ちなみに、山は「Mt.」を付けるのが一般的ですが世界的に有名で誰もが知っている山の場合は「the」を付けこともあります。

富士山、エベレスト山、アルプス山脈などは行ったことがあるないは置いといて世界中の誰もが名前は知っているほど有名な山ですよね。

こういった世界的に誰しもが知っている有名なものにも「the」を付けます。

家族(~さん一家)

いよいよ最後、5つ目のパターンです。もうひといきで「the」をマスターできますよ!

5つ目は「~さん一家」といったように家族を指す場合です。

例文①
The Yamada is on good terms.
山田さん一家は仲がいい。

例文②
The Tanaka will go to Italy next week.
田中さん一家は来週イタリアに行くようです。

例文③
The Komiya has moved to Okinawa.
小宮さん一家は沖縄に引越ししました。

といったように「~さん一家」というように一家族と言いたいときは苗字の前に「the」を付けましょう。

注意点としては、「~さん一家」と言いたいときは必ず苗字です。

友達に”たかし」がいて「たかし一家」と言いたくて「the Takashi」と言っても通じません・・・。ちなみに漫画のサザエさん一家はなぜか例外で「The Sazae」でアメリカでは通じるみたいですね。

まとめ

今回は「the」について本質的な意味を理解してもらうために細かく5つのパターンに分けて紹介しました。

「5つのパターンを覚えるのは大変だ・・・。」
「5つもパターンがあったら忘れそうだな・・・。」

もしあなたもそう思ったら、無理に5つのパターンに細かく分けなくてもいいですよ。もっと単純に覚えましょう。

例えば・・・

パターン①から④はどれも意味合い的にはとても似ています。

パターン③「この世に唯一のもの」とパターン⑤「世界的に有名なもの」は言ってしまえばほぼ同じですよね。

富士山もアマゾン川などパターン④で例に出したものはすべて世界で唯一のものだからです。

それにアマゾン川と言えば、誰しも「あのアマゾン川のことだ」と共通認識を持っているので当然わかりきっているものですよね。だからパターン①と②も同じです。

要は①~④は一言で言えば「お互いに共通認識をもっている物事」です。だからひとまとめで覚えておくのもいいですね。

パターン⑤だけ①~④には当てはまらないので別に覚えておきましょう。

簡単にまとめると・・・

  1. お互いに、もしくはみんなが共通で知っている物事
  2. 田中さん一家、田中家といった一家族

以上の2つを指すときに「the」を付ける!

これであなたも、「the」についてはマスターできましたね!

私は本当に記憶力がないので覚えてもすぐに忘れます・・・。だから普段の生活の中で「この場合は・・・」と頭の中でイメージするのを習慣つけています。

そうでもしないと、本当にすぐ忘れるんですよ。

実際に留学なんてできませんし、ネイティブで仲のいい友達もいないので一人でシチュエーションをイメージしながら頭の中で英語に訳すようにしています。

そして口に出せるときは発音は気にせず、とにかく大きう声に出してみる。

そういう習慣をつけることで実際にネイティブと会話をしなくても自然と英語の地力は着実についていきます。ぜひトライしてみてください。

you make it.
Let’s do it!