今回は前置詞の第21弾「through」についていっしょに学んでいきましょう!

日本では中学校で前置詞を習いますが実際に英会話で使いこなせる人は少ないと言われています。

理由は簡単で前置詞の意味だけを覚えようとするからです。

大まかな意味はわかっても相手が本当に言わんとするニュアンスまではわかりません。

前置詞をしっかりと日常会話の中で使いこなすには、何度も言っているように・・・

あなたがあるいは相手が伝えたいニュアンスをくみ取るには各前置詞がもつイメージを掴むことが大事です。

イメージさえ掴めば臨機応変に英語を意訳することができるようになります。

今回はネイティブとの会話でもよく登場する「turough」のイメージをしっかりと掴んで使い方をマスターしていきましょう!

前置詞「through」のイメージを掴んで意味を理解しよう!

まずは前置詞「through」がもつイメージから見ていきましょう!

準備はいいですか?

前置詞「through」のイメージは・・・・

ある空間を通り抜ける、突っ切る

です。

前置詞「through」のイメージ

イラストのように空間をイメージしてください。

その空間の中を最初から最後まで通り抜けていますよね。

これが「through」がもつイメージ(本質)なんです。

そして最後まで通り抜ける、突っ切ることから「through」は「結果」を表現するときにも使われます。

こういった「through」がもつイメージから意味としては・・・

  • ~を通して
  • ~を通り抜けて
  • ~を貫いて
  • ~を見抜いて

といったニュアンスで使われます。

ある空間の最初から最後まで通り抜けるイメージを掴んでいれば「through」がなぜ「~を貫いて」「~を見抜いて」といった意味になるのか想像がつくし理解もできますよね。

例文を使って「through」の使い方をマスター!

「through」のイメージを掴んだところで実際にネイティブが「through」をどう使っているのかを例文で確認していきましょう。

例文を見るときは「through」がもつイメージを意識しながら見ていきましょうね。

《例文①》
There was a wonderful view spread through a long tunnel.
長いトンネルを抜けると素晴らしい景色が広がっていた。

※「spread」は「広げる」という意味です。そして「spred through ~」で「~を通じて/介して」という意味になります。

だからといって「長いトンネルを通じて(介して)・・・」と訳すと堅苦しいというか何かしっくりこないですよね。

だからここでは「長いトンネルを抜けると」と訳したほうが日本語として自然でしっくりきます。

《例文②》
He made great success through many failures.
彼は多くの失敗を経験して大成功した。

※ここでの「through」の意訳は「~を通じて」でもいいですが「~を経験して」と意訳したほうがしっくりきませんか?

このように「through」のイメージから「~を経験して」というニュアンスとして使うこともできます。

《例文③》
We learned wisdom through history.
私たちは歴史を通して知恵を学んだ。

※ここでの「through」も「~を通して」という意味合いで使わていますね。

ここでの「~を通して」というのは空間ではなく「手段」「媒体」を通してというニュアンスです。

歴史を空間と捉えて、その中を通り抜けているイメージです。

《例文④》
He ran through the crowd.
彼は人ごみを走り抜けていった。

※ここでの「through」はもっとも基本的な使い方です。

「人ごみの中を通り抜けて」とベターな意訳でいけますよね。

このように「through」は「run」「walk」「go」といった動詞と組み合わせて使うことが多いです。

  1. run through = 走り抜ける
  2. walk through = 通り抜ける
  3. go through = 通り抜ける

といった感じですね。

ちなみに「go through ~」には他にもいろんな意訳がありますがそれについてはまた改めてご紹介します^^

《例文⑤》
My husband skims through the newspaper before breakfast.
夫はいつも朝食前に新聞に(さっと)目を通す

※「skim」は「さっと読む」という意味があります。要は流し読みみたいな感じですね。

なのでここでの「skim through ~」は「~に目を通す」という意訳がピッタリですね。

《例文⑥》
■We drank through the night.
私たちは一晩中酒を飲んだ。

■I studied through the night.
徹夜で勉強した。

※「night」は「夜」ですよね。

イメージとしては空間を時間に置き換えて「夜という時間帯を最初から最後まで通り抜ける」です。

ということはどういうこと?

つまり「一晩中」ってことになりますよね。

ちなみに「一晩中」は「all night」ともいいますよね。何が違うのかというとどちらも同じです。

あなたが言いやすいほうで大丈夫です。

《例文⑦》
He slept through the movie.
彼はその映画の間ずっと寝ていた。

※ここでは「映画を観るはずの時間帯を最初から最後まで通り抜けて」となります。

ということは?

そうです。「映画の間ずっと寝てた」ってことですよね。

だんだん「through」のイメージが掴めてきたんじゃないですか?

《例文⑧》
Please read through the document.
書類に目を通してください。

※ここでは「document(書類)」を最初から最後まで通して読むってことですよね。

ただ例文⑤の「skim through」とはニュアンスが違います。

「skim」は「さっと読む」です。つまり流し読みなのでざっくりと読むニュアンスになります。

一方、「read」は「skim」よりもしっかりと読むニュアンスがあります。

なので「きちんと目を通してもらいたい」ときは「read through」と言ったほうがいいでしょう。

《例文⑨》
I worked at a friend’s shop through the summer.
私は夏の間ずっと友達のお店で働いた。

※ここでは夏という季節に「through」を使っています。

夏という季節の最初から最後まで通り抜ける、つまり「夏の間ずっと」ってことですよね。

《例文⑩》
His rumor spread throughout the company.
彼の噂は会社中に広まった。

※ここでは「会社という空間を最初から最後まで通り抜ける」です。

ということは「会社中に」ってことですよね。

10個の例文を見てきましたが「through」がもつイメージが掴めたんんじゃないでしょうか?

「through」がもつイメージは「ある空間の最初から最後まで通り抜ける・突っ切る」ですが・・・

例文を見てもわかるように「ある空間」というのは物理的なものだけではありません。

夏といった季節や夜の時間帯にも使えます。

あるいは「through history(歴史を通して)」「through reading(読書を通して)」のように手段としてのニュアンスもあります。

他にも・・・

《例文⑪》
listen to music through headphones
ヘッドホンで音楽を聞く

《例文⑫》
listen through a stethoscope
聴診器で聞く

※この2文も「through」を使うことで手段としてニュアンスが出てますよね。

これはどうでしょう?

《例文⑬》
listen through to the end
最後まで聞く

※ここでは「through」「to」といった2つの前置詞が使われています。

「to」のイメージは覚えていますか?
「あるもの・目的に向かっている」イメージでしたね。

「through」は「最初から最後まで通り抜ける」イメージですよね。

だから「through to the end」で「最後まで」というニュアンスになるわけです。

以上、今回は前置詞の中でも意外とよく使うし、使いこなせるようになると何かと応用が効いて便利な「through」についてでした。

あなたなら日常であるいは職場でどんなときに「through」を使いますか?

頭の中でイメージして英文にしてみましょう。

実際に語学留学はできなくても頭の中でシチュエーションをイメージすることはできますよね。

これもある意味、留学ですね^^
脳内留学ってことです。