今回は前置詞の第19弾です。

日本語訳で「~の下の方」を意味する前置詞に「under」「below」があります。

でも両者のニュアンスはまったく違います。

「under」と「below」の違いを理解して正確に使い分けるためには両者がもつイメージを理解することが不可欠です。

早速いっしょに学んで行きましょう!

「under」のイメージを掴んで意味を理解しよう!

まずは「under」のイメージをしっかりと理解することからはじめましょう!

「under」のイメージは・・・

あるものの下側の存在して

です。

イラストのようにあるもの、例えば机の下側にあるイメージですね。

どれくらい下側にあるかという深さは関係なく存在している場所があるものの下側にある状態です。

「below」が高さ・深さ的にに下方にあるのに対して「under」は下側全体をさしているイメージです。

こういった「under」のイメージから日本語訳にすると・・・・

  • ~の下側に
  • ~の覆われている
  • ~に達していない
※あるものの下側に存在することからあるものに「覆われている」「達していない(~の途中)」という意味としても使われます。

例文を使って「under」の使い方をマスターしよう!

「under」のイメージと意味を掴んだところでさらに理解を深めるために例文を見ていきましょう。

イメージを意識しながら例文を見ていくことでより使い方が掴めていけますよ!

《例文①》
My cat is always under the table.
うちの猫はいつも机の下にいます。

《例文②》
You’d better wear the vest under the jacket.
ジャケットの下にベストを着たほうがいいよ。

《例文③》
There is a ruins just under this.
この真下に遺跡がある。

《例文④》
He is a little under 40.
彼はちょうど40歳手前です。

※ここでは「~に達していない」というニュアンスから「40歳手前(未満)」という意訳になります。

ちなみに「彼は未成年です」は「He is under age.」と表現します。

日本語でも未成年のことを「アンダーエイジ(underage)」とよく言いますよね。

このように「under」は場所だけでなく「(年齢・時間・数量などが)~未満で(の)」といった意味でも使得ます。

《例文⑤》
I was under the influence of alcohol last night.
昨晩、私はひどく酒に酔っていた。

※「influence」は「影響」という意味になります。

「under the influence of alcohol」を直訳すると「お酒の影響の下で」となります。

つまり「お酒の影響で」となり全体として「お酒に酔っていた」となるわけです。

ちなみに「under the influence of ~」で「~の影響を受けて」「~の勢いで」「~に左右されて」という意訳になります。

《例文⑥》
Our city was under heavy snow.
私たちの街は大雪に覆われた。

※ここでは「あるものの下側に存在して」という「under」のイメージから「~に覆われた」という意味で使われています。

他にも「under the skin」で「皮下に」という意訳になります。

例えば・・・
Bones are under the skin.
骨は皮膚の下にある。

他にも・・・

  • fat under the skin(皮下脂肪)
  • bleeding under the skin(内出血)

そこから派生して「under the skin」で「ひと皮むけば/本心は/内心は」といったニュアンスとしても使うことができます。

《例文⑦》
This bridge is still under construction.
この橋はまだ工事中です。

※ここでの「under」は「~に達していない」という意味で使われています。

「construction」は「建設」という意味なので「under construction」で「建設に達していない」となりますよね。

つまり、まだ「建設中」ってことです。

同じような意味として例文をあげると・・・

■This apartment is under renovation.
このマンションは改築中です。

■My car is under repair now.
私の車は今修理中です。

このように「under」のイメージ「あるものの下側に存在して」から「~に達していない」という意味としても使えます。

「below」のイメージを掴んで意味を理解しよう!

「under」のイメージと意味を掴んだところで「below」を学習しましょう!

「below」も「under」と同じく「~の下」という意味で使われますが「under」とはニュアンスが違います。

「below」のイメージは・・・・

あるものの下方に存在して

です。

前置詞「below」のイメージ

「ん?何が違うの?」って思いますよね。

2つのイメージをもう一度見比べてみましょう!

「under」のイメージ
⇒あるものの下側に存在して

「below」のイメージ
⇒あるものの下方に存在して

たしかに同じと言えば同じですが微妙に違いますよね?

「下側」と「下方」の違いです。

イメージすると同じ「下」を表す前置詞ですが・・・

「under」
⇒あるものの「真下」にあるるイメージ

「below」
⇒ある基準点があってその地点よりも下方に位置しているイメージ

下のイラストを見てもらうとわかりやすいですね。

このように「under」が「真下」にあるのに対して「below」は「真下」から逸れていて「ある基準点よりも下方」にあるイメージです。

なんとなく両者のイメージの違いが掴めましたか?

例文を使って「below」の使い方をマスターしよう!

それでは例文に見ながらイメージをさらに掴んでいきましょう!

《例文①》
The ship is sinking below the sea.
海面下に船があります。(沈んでいます)

《例文②》
From the hill We can see Paris below us.
その丘から(私たちの)眼下に広がるパリが見えます。

《例文③》
I found a shack below the bridge.
橋の下流に小屋(掘ったて小屋)を見つけた。

※ここでの「below」の使い方で「under」とのニュアンスの違いがわかりますね。

わかりやすく見比べてみましょう!

  • I found a shack below the bridge.
  • 橋の下流で小屋を見つけた。

  • I found a shack under the bridge.
  • 橋の(真)下に小屋を見つけた。

    こうやって見比べると「below」と「under」のニュアンスの違いがハッキリとわかりますよね。

    このように「below」は「ある基準点よりも低い位置にある」イメージなので「below the bridge」で橋よりも「下流」にあるというニュアンスになるわけです。

    ちなみに上流なら「above the bridge」となります。

    まとめ

    今回は「under」「below」それぞれのイメージと意味についていっしょに学んできました。

    単に日本語としての意味だけを覚えると両者のニュアンスの違いが理解できないことがわかったと思います。

    今回のように、それぞれがもつイメージをしっかりと掴めば自ずと違いが理解できます。

    その結果「under」と「below」を正しく使い分けることができますよね。

    もう一度下記のイラストを見てイメージをしっかり持ってください。

    前置詞「under」「below」のイメージの違い

    ちなみに「下記のイラストを見てください」は・・・・

    1. Look at the illustration below.
    2. Look at the illustration under.

    どちらが正解でしょう?

    正解は①です。

    イメージとしては「もう一度下記のイラストを見てイメージをしっかり持ってください。」という文章を基準点としてイラストはそれよりも下に位置していますよね。

    どちらでも意味としては通じますが両者のイメージから「below」の方が適切ってことです。

    他にも例文を見てイメージの違いを見てみましょう!

    1. Her room is just under my room.
    2. Her room is just below my room.

    どちらの例文からも彼女の部屋が私の部屋の下の階にあることがわかりますよね。

    では違いはなんでしょう。

    もう一度「under」「below」のイメージを見てみましょう。

    「under」
    ⇒あるものの下側(真下)に存在して

    「below」
    ⇒ある基準点よりも下方に存在して

    このイメージの違いから・・・

    ①は「彼女の部屋は私の部屋の真下にある」
    ②は「彼女の部屋は私の部屋より下の階にある」

    というニュアンスになります。

    「below my room」だと下の階にあるのはわかるけど真下かどうかはわからないし、すぐ下の階かもわかりません。

    ただここでは「just below my room」と「just」を使ってるのですぐ下の階でありことはわかります。

    このように「below」はあなたの部屋を基準点としてそれよりも低い位置にあるというイメージで捉えるとわかりやすいですね。

    最後に「under」「below」の反対語について触れておきます。

    「under」⇔「over」

    両者のイメージ

    「under」
    あるものの下側(真下)に存在しているイメージ

    そこから「(あるものに)覆われている」というニュアンスもあります。

    「over」
    あるものの上(真上)を超えるイメージ

    そこから「(あるものに)覆いかぶさるニュアンスもあります。

    「below」⇔「above」

    《両者のイメージ》

    「below」
    ある基準点より下方に存在して

    「above」
    あるものの上に浮いて

    どちらも「ある基準点」よりも「下の方」「上の方」に位置しているイメージです。

    ただ前置詞の場合は使う状況に応じてニュアンスは多岐におよぶので一概に上記の反対語がそのまま成立するとは限りません。

    日本語で「頭上」を英語で言う場合、前回学んだ「over」「above
    」「on」の使い分けのようにその時の状況がより相手に伝わるように臨機応変に使い分ける必要があります。

    前置詞を正しく使い分けるとは言ってみれば、あたたが伝えたいこと、あるいは伝えたい状況が相手により正確に伝えるってことですよね。

    そのためには何度も言っていますが前置詞がもつイメージをしっかりと掴み、その上で意味を理解することが必要不可欠なんです。

    今回の「~の下」を表現する前置詞「under」「below」のイメージをしっかりと掴みましょう!

    そうすればその状況においじて前置詞を臨機応変に使えるだけでなく、辞書に書いてある意味に囚われず状況に応じて前置詞を意訳できるようになります。